2023年 開催報告
- 東京会場 第1回
- 東京会場 第2回
和歌山県での林業就業に向けたステップを具体的に描く
- 2023年11月25日(土)
- 17時30分~20時00分
- NPO法人ふるさと回帰支援センター内
セミナーコーナー
- 千井 芳孝 氏
- 北海道大学和歌山研究林 森林技能職員/和歌山県農林大学校 講師
※大阪府から移住
- 久保田 遊己 氏
- 西牟婁森林組合
※兵庫県から移住
- 大川 朋子 氏
- 和歌山県農林大学校 研修生
※神奈川県から移住
オリエンテーション「セミナー内容説明・ゲスト紹介」
和歌山県林業振興課の大澤さんが開会の挨拶を述べ、ゲストスピーカー3名やセミナーを担当する支援機関スタッフを紹介しました。
座学①「和歌山県の森林と林業」
和歌山県林業振興課の小谷さんが、わかやまの林業や森林について説明しました。県内の森林資源の現状や、林業の「植える」「育てる」「収穫する」の各作業内容を和歌山県内の実際の作業現場で撮影した写真・動画で紹介しました。
座学②「和歌山県の林業就業支援の紹介」
わかやま林業労働力確保支援センターの秦野さんが、林業就業の方法や和歌山県が行っている就業支援について説明しました。林業体験や資格取得、事業体での現場体験など和歌山県オリジナルの体験・研修メニューを用意されており、一人ひとりに合うサポートを行っていることを紹介しました。
座学③「和歌山県農林大学校の紹介」
和歌山県農林大学校林業研修部の新藤さんが林業研修部の特徴を紹介しました。林業に必要な知識と技術を体系的に学べ、15個の資格が取得できることを説明しました。また、安全な作業を重視していることやスマート林業の取り入れなどを、学校の実習風景の写真を交えて紹介しました。
座学④「和歌山県の移住支援の紹介」
わかやま移住定住支援センターの岩本さんが、和歌山県内の地域の様子や暮らしに関する情報を、各種統計データや写真を交えて説明しました。また、県や自治体が用意している移住支援の制度について紹介しました。
先輩林業従事者とのトークセッション
はじめに、県内の森林組合での仕事経験があり現在は北海道大学和歌山研究林職員や和歌山県農林大学校講師として働く千井さん、和歌山県農林大学校を卒業した後に西牟婁森林組合で働いている久保田さん、現役の和歌山県農林大学校研修生の志田さんが、農林大学校での研修や職場の様子、仕事内容、日々の暮らしの様子などを、写真を交えて自己紹介しました。その後、司会からの質問や参加者から寄せられた質問に答えました。
トークセッションの最後に、大川さんは「山では景色がよく、体を動かした後のご飯がとてもおいしい。林業には自分が育てた森を次に繋いでいく素晴らしさがあると思う」と今の思いをお話しされました。また、久保田さんは「林業は経済活動でもあるので納期や利益のこともあるが、環境を守っている側面などそれ以上の価値・やりがいを感じている。皆さんも林業にやりがいを感じられればぜひ入ってほしい」と語られました。千井さんは「自分は田舎暮らしをやりたくて、仕事としてたまたま林業についた。林業でつらい時でも田舎暮らしをやめたくなかったのでここまで続いている。趣味でもよいので、林業で働きながらやりたいことや大切にしたいこと考えて見つけてほしい」とメッセージを送りました。
- 主な質問
- 1日のスケジュールや普段の生活
- 農林大学校へ進学した理由
- 農林大学校の制度、学生への支援内容
- 移住後の生活で必要なもの
- 林業での安全面について日頃注意していること、危険なこと
- デスクワークからの転職に対してのアドバイス
- 林業の道具・装備について
閉会挨拶
和歌山県林業振興課の大澤さんが閉会の挨拶をしました。
個別相談
会の終了後、具体的な相談やさらに質問をしたい参加者が残り、ゲストや各機関の担当者と話をしました。