豊かな森林を抱えています。
豊かな森林を抱えています。
和歌山県は県土の77%が森林の、全国でも有数の林業県。
森林の95%が民有林で、その約6割が人工林であり、9齢級以上(45年生)の森林が約8割もあるなど利用できる資源に恵まれています。
江戸時代の昔から「紀州・木の国」と呼ばれ、良質な木材を生み出す林業地として注目されてきました。
色がいい、粘り強い、耐久性がある紀州材。
色がいい、粘り強い、耐久性がある紀州材。
住宅用木材として強度や色合い・目合いの良さなどで高く評価されてきた紀州材。
色つやが良く、素直で狂いが少なく、強度・耐久性に優れています。
特に、強度については、どれくらいの「強さ(粘り強さ)」があるのか。
和歌山県林業試験場にて試験研究を行い、紀州材の優れた強度を証明。
粘り強さを表す値も、圧縮、引っ張り、曲げ、せん断といった強度値も全国の基準値を上回り、紀州材はまさに上質な材と言えます。
世界遺産、熊野の森林を守り、後世へ。
世界遺産、熊野の森林を守り、後世へ。
熊野古道をはじめとする美しく壮大な山々。
昔から紀伊山地は、神々の住む地として崇められてきました。
北の高野山から吉野、大峰、熊野三山とそれぞれの山に参詣道や修験の道があり、いまも往時の面影を残しています。
この日本人の精神や文化の発展に寄与した雄大な自然を守り、後世に伝えて行くことも紀州林業の役割です。
機械化を進めて、低コスト林業へ。
機械化を進めて、低コスト林業へ。
木材価格が低迷する中で木材の生産量を増大させるには、山から丸太を切り出すのにかかるコストを出来るだけ下げることが重要です。
和歌山県ではこれまで、低コスト林業の取り組みを進めてきました。
「高性能林業機械」をうまく活用して生産性を高め、生産コストを下げる。
そのためには、施業する場所をまとめて広いエリアにし、作業道の整備によって高性能林業機械が走行できるようにすることが重要となります。
今後も、この機械化をより進めていきます。
木質バイオマス利用にも、積極的に取組んでいます。
木質バイオマス利用にも、積極的に取組んでいます。
和歌山県では、製材所での木材乾燥の熱源、温泉施設での給湯、ビニールハウスでの暖房などに木質バイオマス燃料が利用されています。
大切に育ててきた木材資源を余すことなく、暮らしに役立つものとして活かす。
それが、地球温暖化の防止や循環型社会の構築につながり、地域や森林の活性化にも役立っています。
紀州備長炭づくりは、紀南地方で受け継がれています。
紀州備長炭づくりは、紀南地方で受け継がれています。
ウバメガシを原料に作られる固くて良質な備長炭。
この備長炭の品質は、世界一の品質と言われています。日本有数の生産量を誇り、年間約1,200トンを生産。その製炭技術は、和歌山県の無形民俗文化財に指定されており、主に紀南地方(日高、西牟婁、東牟婁)などで焼かれています。
現在、「紀州備長炭技術保存会」によって保持され、技術を継承。
山村暮らしと炭焼きに憧れる人も多いといいます。

紹介動画