ゲストのほか、わかやま林業労働力確保支援センター、和歌山県農林大学校、わかやま移住定住支援センター、主催者である和歌山県庁が参加して開催しました。

和歌山県森林・林業局 林業振興課 林業担い手班の小谷さんが開会の挨拶を述べ、本事業について説明しました。

和歌山県林業振興課の小谷さんがセミナーの概要を説明し、ゲスト、和歌山県森林・林業局、わかやま林業労働力確保支援センター、和歌山県農林大学校林業研修部、わかやま移住定住支援センターの各支援機関の参加者を紹介しました。

和歌山県林業の特徴等について、和歌山県林業振興課の小谷さんが講義しました。和歌山県の森林の種類や資源、和歌山県の林業、木材の利用や、和歌山県の現場の様子などについて、図や写真を豊富に示しながら分かりやすく解説しました。

わかやま林業労働力確保支援センターの秦野さんが、林業就業希望者の支援について説明しました。和歌山県では林業体験や資格取得、事業体での現場体験など和歌山県独自の「わかやま林業就業サポート講習」や「林業事業体体験研修」等の制度が用意されており、手厚いサポート体制が整っていることを説明しました。就職までの一連の流れもわかりやすく説明しました。

和歌山県農林大学校の一ノ瀬さんが、同校の設置目的や教育内容、取得できる資格、授業の特徴、進路先や、追加選考試験などについて詳しく説明しました。

わかやま移住定住支援センターの角田さんが、和歌山県の地域や気候などについて、説明し、和歌山暮らしの豊かさ・魅力を紹介しました。また、和歌山県への移住においては、地域を知ることが大切であることを説明し、移住に向けての詳しい相談ができる「ワンストップパーソン」や、交通費補助のある現地案内、空き屋バンクなど、手厚い支援があることを紹介しました。

清水森林組合の近藤さん、高野山寺領森林組合の山本さんをゲストに迎え、林業に関わった経緯や、仕事の魅力や辛いこと、移住生活の様子などについて話を聞きました。

司会進行のもと、林業に従事して19年の近藤さんは「やりがいは山主に提案し現場がきれいになって喜んでもらえること。ただ気候条件などで自分の計画が上手くいかないと残念に思うこともある。暑いことや寒いことは大変だが、辞めたいということにはならなかった」とお話されました。また林業に従事して10年の山本さんは「やりがいはセラピー教室、体験でリラックスしてもらえた時。一方で暑い、虫に刺される、日焼けなど、大変なことは沢山あるが、自然が相手なのでストレスはない。」とお答えされました。その他にも「給与体系」や「森林保護レンジャー、森林組合、林業会社の仕事の違い」「農林大学」などについて、多くの質問が寄せられ、ゲストの近藤さん・山本さんや支援機関が丁寧に答えました。

最後に近藤さんは「林業のメインは木を伐ることで大きな機械を扱う業界だが、セラピーなどもあり懐の深い世界。日本には山が沢山あり仕事は尽きない。どうしていくかは自分たち次第。」と語られました。また山本さんは「和歌山県は森の県。林業は自然環境に関わることで多角的に考えなければならない。自分にできることから考える中で、林業にかかわる事、アプローチを考えても良いのではないか。」と参加者にメッセージを送りました。

和歌山県林業振興課の小谷さんが「和歌山県の林業は、就業するにも学ぶにも手当がとても手厚い。人生の大きな決断になるので、満足度、幸福度を上げるためには、情報収集をしっかりとして後悔のないようにしてください。」と閉会の挨拶をしました。

希望者に限り、ゲスト、和歌山県庁、支援センター、和歌山県農林大学校、わかやま移住定住支援センターと、各々の目的に応じて個別にお話する時間を設けました。