2023年 開催報告
- 和歌山会場
和歌山県の林業の魅力・特徴を理解し、県内での林業就業に向けたステップを知る
- 2023年11月19日(日)
- 13時00分~16時00分
- 和歌山県農林大学校 林業研修部
- 和歌山県西牟婁郡上富田町生馬1504-1
- 橋本 歩 氏
- 株式会社橋本林業 代表取締役
- 久保田 遊己 氏
- 西牟婁森林組合
※兵庫県から移住
- 西村 佳朗 氏
- 和歌山県農林大学校 研修生
※奈良県から移住
オリエンテーション「セミナー内容説明・ゲスト紹介」
和歌山県林業振興課の小谷さんが開会の挨拶を述べ、セミナーの概要や県の支援機関について説明し、ゲストスピーカー3名を紹介しました。
座学①「和歌山県の林業の特徴」
和歌山県林業振興課の中谷さんが、わかやまの林業や森林について説明しました。林業は「植える」「育てる」「収穫」の循環型産業で、サイクルは60年から100年単位であることや、高性能林業機械・ドローン等を使用している現場の作業方法を、豊富な写真や図を利用して説明しました。
座学②「和歌山県の林業就業支援の紹介」
わかやま林業労働力確保支援センターの湯川さんが、林業就業に関心のある方に向けた支援について説明しました。林業体験や資格取得、事業体での現場体験など和歌山県オリジナルの体験・研修メニューが用意されており、手厚いサポート体制が整っていることを紹介しました。就職前から就職後までの一連の流れもわかりやすく説明しました。
座学③「和歌山県農林大学校の紹介」
和歌山県農林大学校林業研修部の一ノ瀬さんが、林業研修部で学べる内容を紹介しました。林業に必要な知識と技術を体系的に学べることを紹介するとともに、15個の資格が取得できることを説明しました。また、安全な作業を重視していることやスマート林業の取り入れなどについて農林大学校での学生たちの実習風景の写真を交えて紹介しました。
座学④「和歌山県の移住支援の紹介」
わかやま移住定住支援センターの橋本さんが、和歌山県内への移住に関する情報を、資料を示しながら説明しました。県内自治体の移住相談先や、おすすめの移住支援制度について紹介し、住まいの探し方についてアドバイスしました。
チェンソー丸太切り体験・高性能林業機械の見学
和歌山県林業振興課の中谷さん、和歌山県農林大学校林業研修部の一ノ瀬さんからチェンソーの使用方法や防具の装着方法の解説を受けた後に、中谷さんと一ノ瀬さんの指導・監督のもと参加者は実際に丸太切りのチェンソー体験を行いました。そのあと中谷さん、一ノ瀬さんの操縦する高性能林業機械の見学を行いました。
先輩林業従事者とのトークセッション
はじめに、株式会社橋本林業 代表取締役の橋本さん、西牟婁森林組合の久保田さんが、林業の日頃の仕事の内容や、職場の様子、林業全体の作業の中で自社が関わっている業務領域を、和歌山県農林大学校研修生の西村さんが、日頃の研修の様子など、写真を交えて自己紹介しました。その後、司会からの質問や参加者から寄せられた質問に答えました。
西村さんからは、「林大ではチェンソーを使って木を倒す研修をしている。実際に山に入って一本倒した時は感動した。林業は一般になじみのない産業だがとても面白い。和歌山県は空気も良く水も美味しい。是非和歌山に来て欲しい。」とお話がありました。
久保田さんは、「林業は環境にも経済にも関わる価値のある仕事。産業として成り立たせなければならず自分の成長と葛藤しながらやっている。失敗をおそれずに色々な事にトライして欲しい。」とお話をしてくださいました。
橋本さんからは「林業に就いて5年程たった頃から非常に面白くなった。頭も使い、やりがいもあってハマった。自然に真向勝負ができる。不安は色々とあるかと思うが、和歌山県は良いところだと自信を持って言える。行政の応援が手厚い。手の行き届いていない山が多くある。是非和歌山に来て欲しい。」とお話がありました。
- 主な質問
- 移住費、生活費、補助金
- 天候と林業の関係
- 年齢と林業の関係
- 就業先や住む場所の決め手
- 1日の過ごし方
- 今後本格体験のできる機会
閉会挨拶
和歌山県林業振興課の小谷さんが閉会の挨拶をしました。
個別相談
会の終了後、具体的な相談やさらに質問をしたい参加者が残り、ゲストや各機関の担当者と話をしました。