2021年 開催報告
- 和歌山会場
和歌山県の林業の魅力・特徴を理解し、県内での林業就業に向けたステップを知る
- 2021年11月6日(土)
- 13時30分~16時30分
- 和歌山県農林大学校 林業研修部
- 和歌山県西牟婁郡上富田町生馬1504-1
- 眞砂 佳明 氏
- 龍神村森林組合 代表理事組合長
- 千井 芳孝 氏
- 北海道大学和歌山研究林 森林技能職員
和歌山県農林大学校 林業研修部 講師
- 繁野 秀樹 氏
- 株式会社中川 現場技能員
和歌山県農林大学校 林業研修部 卒業生
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、参加者に検温やアルコール消毒、マスク着用をお願いする、座席間の距離を確保するなどの対策を行った。
ゲストのほか、わかやま林業労働力確保支援センター、和歌山県農林大学校、主催者である和歌山県庁が参加して開催しました。
開会挨拶
和歌山県林業振興課の倉岡班長が開会の挨拶を述べ、本事業について説明しました。
講義「和歌山県の林業の特徴」
林業の仕事や和歌山林業の特徴について、和歌山県林業振興課の大澤さんが講義しました。森林の種類、和歌山県の森林(資源)や木材生産の特徴、森林利用の歴史、伐倒・伐採・集材といった林業の仕事の流れ、和歌山県の最先端林業機械などを、図や写真を豊富に示しながら分かりやすく解説しました。
和歌山県の林業就業支援の紹介
わかやま林業労働力確保支援センターの湯川さんが、林業就業希望者の支援について説明しました。林業体験や資格取得、事業体での現場体験など和歌山県独自の研修制度が用意されていることを紹介し、手厚いサポート体制が整っていることを説明しました。また、就職までの一連の支援の流れもわかりやすく解説しました。
農林大学校林業研修部の紹介
和歌山県農林大学校の中谷さんが、同校の設置目的や学習内容、取得できる資格、入校する方法について説明しました。
チェンソー体験
ゲストの繁野さんを中心に、講師やゲストの指導・監督のもと、参加者のチェンソー体験を行いました。チェンソーの使用方法や防具の装着方法の解説のあと、立木を再現した丸太や様々な山の傾斜を再現できる伐倒練習機などを使用して体験を行いました。
林業従事者トークセッション
はじめに、龍神村森林組合の眞砂さんと北海道大学和歌山研究林・森林技能職員の千井さん、株式会社中川の繁野さんが、仕事風景などの写真を示しながら自己紹介しました。
参加者の自己紹介の後、司会進行のもとゲストは林業に就いたきっかけや、仕事の魅力や辛いことについて話をしました。
眞砂さんと千井さんは「自分のやった仕事が長い時間の中で成果になる」と魅力を語りました。繁野さんは「木を自分で倒すことには言い表せない良さがある」と話しました。
一方、辛いことは、眞砂さんは「経営の立て直し、辞める人がでるとき」、千井さんは「怪我が多い危険な仕事であること」、繁野さんは「造林作業は人力作業が多くて大変、ただ自分としてはそこに良さも感じている」と話しました。
参加者から、林業就業者の年齢の上限や荒天の際の仕事内容、安全対策、木材市場についてなど多くの質問が寄せられ、ゲスト、県の大澤さん、わかやま労働力確保支援センターの湯川さんらが一つ一つ丁寧に答えました。
最後にゲストは「危険で体力的につらい仕事ではあるが、魅力もある。それを踏まえた上でチャレンジしたい方は歓迎する」とメッセージを送りました。
閉会挨拶
和歌山県林業振興課の大澤さんが閉会の挨拶をしました。
会場設営
会の実施中、和歌山県での林業従事者を紹介するパネルや、林業現場で使用する重機などを展示しました。
個別相談
会の終了後、希望者に限ってゲストや各機関の担当者に相談・質問する時間を設けました。