2020年 開催報告
- 東京会場 第1回
- 東京会場 第2回
- 2020年11月14日(土)
- 17時30分~20時00分
- 東京交通会館4階
- ふるさと回帰支援センター
- 千井 芳孝 氏
- 和歌山県農林大学校 林業研修部 講師
- 中川 雅也 氏
- 株式会社中川 創業者
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、参加者に検温やアルコール消毒、マスク着用をお願いする、座席間の距離を確保するなどの対策を行った。
開会挨拶
和歌山県林業振興課林業担い手班の大澤一岳主任が開会の挨拶を述べ、本事業について説明しました。
オリエンテーション
和歌山県庁と、わかやま林業労働力確保支援センター職員、わかやま定住サポートセンターの移住アドバイザーらによる自己紹介に続き、参加者は和歌山県の林業移住プロモーション動画を視聴し、林業の概要や和歌山県林業の特徴を学びました。
講義「林業の基礎知識」
林業の基礎知識や和歌山林業の特徴について、和歌山県の大澤主任が講義しました。森林の種類、森林の公益的な機能、日本と和歌山県の森林資源、森林利用の歴史、林業の仕事の流れ、森林利用の今後の展望などを、図や写真を豊富に示しながら分かりやすく解説しました。
林業従事者とのトークセッション
はじめに、和歌山県農林大学校・林業研修部講師の千井芳孝氏、株式会社中川の中川雅也氏が仕事風景の写真や経歴をまとめた表などを示しながら自己紹介しました。その後、司会進行のもと、林業に興味を持ったきっかけや就業を決意するまでの内心の動き、仕事の魅力や大変なことについて説明しました。参加者からも質問が数多く寄せられ、一日の仕事の流れ、収入の実態、60代の就職状況、災害時の給料の安定性、仕事の危険性、古民家の価格相場なども話題に上がりました。ゲスト両氏に加え、わかやま林業労働力確保支援センターの大塚康史所長、わかやま定住サポートセンター移住アドバイザーの宮地舞氏らも回答しました。
ゲストの発言要旨(一部)
- 千井氏
- たまらなく田舎暮らしがしたかった。仕事は何でも良かったが、それがたまたま林業だった。
- 林業はとにかく同じことが二度とない。地形も、木も。常に頭で考えて取り組むのが僕は楽しい。
- 移住した当初は方言が分からなかったことに驚いた。就業2年目までは脱水症状で立てなくなったこともある。3年目になってベテランの先輩から「今年はバテへんやないか」と言われて、ようやく適応したと思った。夏の暑さは堪えるが、慣れてしまえばどうということはない。
- なりたい自分の姿をきっちり思い描いて欲しい。それがないとくじけてしまう。僕は田舎でこういう風に遊びたいと思っていたので、林業がどれだけつらくても続けてこられた。やっぱり自分がどうありたいかをありありとイメージしてから進んだほうがぶれない。ぜひ頑張ってください。
- 中川氏
- 家族のスケジュールを優先した後に空いた時間で仕事を探したところ林業が好都合だった。
- 山を育てることを主に仕事にしている。スギやヒノキを植えるが、自分の今の仕事は後世にどのように評価されるか分からない。それが楽しい。林業は先がすごく長いので、誰にも責められない。自分の生きた証が地域に残るということがすごくいい。
閉会挨拶
和歌山県林業担い手班の大澤主任が閉会の挨拶をしました。
個別相談
希望者に限り、ゲストの両氏や県の担当者に質問・相談する時間を設けました。
会場設営
会場後方に先輩林業就業者の働きぶりを紹介するパネルや、林業の道具などを展示しました。