2022年 開催報告
和歌山県での林業就業への理解を深める
- 2022年10月30日(日)
- 13時30分~16時00分
- ハービスPLAZA
- 5階貸会議室(8~10)
- 近藤 真功 氏
- 清水森林組合
※大阪府から移住
【リモート参加】
- 佐藤 真希子 氏
- 株式会社中川
※岐阜県から移住
- 川崎 翔太 氏
- 森林組合こうや
※県内Uターン
[わかやま林業体感セミナー2021和歌山会場参加経験者]
ゲストのほか、わかやま林業労働力確保支援センター、和歌山県農林大学校、主催者である和歌山県庁が参加して開催しました。
開会挨拶
和歌山県森林・林業局 林業振興課 林業担い手班の小谷さんが開会の挨拶を述べ、本事業について説明しました。
オリエンテーション
和歌山県林業振興課の小谷さんがセミナーの概要を説明し、ゲスト、和歌山県森林・林業局、わかやま林業労働力確保支援センター、和歌山県農林大学校林業研修部、の各支援機関の参加者を紹介しました。
座学「和歌山県の林業の特徴」
和歌山県林業の特徴等について、和歌山県林業振興課の小谷さんが講義しました。日本及び和歌山県の森林(資源)、森林の種類や、森林の担う8つの公益的機能、林業の仕事、木材利用の推進、学びの場(和歌山林大)や、林業専門のハローワーク(わかやま林業労働力確保支援センター)などについて、図や写真を豊富に示しながら分かりやすく解説しました。
座学「和歌山県の林業就業支援の紹介」
わかやま林業労働力確保支援センターの秦野さんが、林業就業希望者の支援について説明しました。林業体験や資格取得、事業体での現場体験など和歌山県独自の研修制度が用意されており、手厚いサポート体制が整っていることを説明しました。就職までの一連の流れもわかりやすく説明しました。
座学「和歌山県農林大学校の紹介」
和歌山県農林大学校の森川さんが、同校の設置目的や教育内容、取得できる資格、授業の特徴、進路先や、追加選考試験などについて詳しく説明しました。
林業従事者トークセッション
清水森林組合の近藤さん、株式会社中川の佐藤さん、森林組合こうやの川崎さんをゲストに迎え、林業に関わった経緯や、仕事の魅力や辛いこと、移住生活の様子、林業大学校の詳細などについて話を聞きました。また今回、近藤さんはご自宅よりリモート中継で参加いただき、現地の周辺環境をご紹介いただきました。
司会進行のもと、林業の魅力については、近藤さんは「事業提案をして山主に喜んでもらえること」、佐藤さんは「達成感を頻繁に感じることができること」、川崎さんは「伐倒はやりがいが大きい。だんだんと大きいのを切りたくなる」と話されました。また1日のタイムテーブルとしては、造林班の佐藤さんは朝5時から7時ころには作業が始まり昼の12時頃に家に戻っており、3勤1休のサイクルであること。それに対し伐倒班の川崎さんは朝8時から仕事が始まり17時頃には終了し、土日が基本お休みであることなどをお話されました。また雪の日のお休みは事業体によって違いがあるなど、班や就業地の違いによって和歌山県内でも様々な林業への関わりかたがあることを伺い知ることができました。またその他にも、林業を始めたきっかけや、性別や年齢による苦労がないか、和歌山県農林大学校について等の多くの質問に、ゲストの三人や支援機関のみなさんが一つ一つ丁寧に答えました。
最後に近藤さんは「林業は注目されている。苦労もあるがこれから躍進する。興味を持った人には学ぶ施設もあるので是非トライを」と語られました。また佐藤さんは「学校に行ってよかったのは、色々な会社にインターンシップに行けたこと。和歌山なら1日体験なども活用して欲しい。機会を使って色々と見て、『林業を選ぶ』という事も含めて悔いのないようにして欲しい。」とお話されました。また川崎さんは「山の仕事だけを見ているときつい。しっかり経験して体験すると続く。楽しいだけではない。学んでほしい。僕はやって後悔はない。」と参加者にメッセージを送りました。
閉会挨拶
和歌山県林業振興課の小谷さんが閉会の挨拶をしました。
個別相談
希望者に限り、ゲスト、和歌山県庁、支援センター、和歌山県農林大学校と各々の目的に応じて個別にお話する時間を設けました。