光ケーブル完備の古民家と山を購入。米作りにも楽しく挑戦!
有田川町に移住して5年目に、築100年超えの古民家と周囲の山を含む2万平米の土地家屋を購入しました。
有田川町は光ケーブルを推進していて、空き家だったこの家にもケーブルが届いていたので、インターネットはすぐに開通しました。台所、トイレ、風呂などの水回りも快適にリフォームしたので、暮らしのインフラという意味では、都会とそんなに変わらないと思っています。
暮らしの面では、田舎は家賃や生活費が安いので、多少給料は安くてもプラスマイナスゼロにできる。そんな考え方で私は林業移住を楽しんできました。
有田川町への移住については、地域社会に溶け込み、地元の行事に参加することを大事にしてきたので、そうしたコミュニケーションが図れる人は移住に向いていると思いますね。
和歌山県は道路事情が良く、大阪府内の大型ショッピングセンターまで、車なら90分で行けるんです。移動時間が縮まった今、移住しなくても林業に就ける時代になったと思っています。

私には子どもが3人いまして、小さい頃は自然のなかでのびのびと遊ばせたかったので、その夢も叶いました。
この家に住んで思うのは、昔の人は暮らしを良く考えていたな、ということなんです。うちの裏山にはスギ・ヒノキが植えられているのですが、おそらくここで育った先代の木で、この家を建てたのではないかと思っています。
前庭には渋ガキ・甘ガキの両方がありますよ。山椒、茶の木、シュロの木もあって、ある程度の生活ができるよう、昔の家主さんたちが庭を合理的に設計しているんです。これも貴重な資源ですよね。それらを受け継ぎ、ゆくゆくは山椒の実やお茶の葉を摘んで暮らしの糧にしたいですね。庭の畑で野菜も育てているし、少し離れた場所には田んぼもあります。仕事が一段落したら米の作付面積も増やすつもりで、一面に広がる黄金色の実りが今から楽しみです。

林業はSDGsとも関わりの深い仕事です。和歌山には木も土地もたくさんあります。何かが生み出せる可能性を秘めたこのフィールドで、林業を志す皆さんを1人でも多くお迎えしたいと思っています!


