川面に映る針葉樹の美しさに一目惚れ 北山村に住みたい!が就活の動機
紀南の北山村ではかつて、木材を輸送する際に「筏流し」が行われていたそうです。その伝統が今も「観光筏下り」として続いていると、農林大学校林業研修部(以下、林大)の授業で知りました。筏に興味をもって村を訪れた時、川面に映る針葉樹の美しさに一目惚れをして、「あっ、北山村に住みたい!」と思ったんです。その後、林大に募集があった北山村森林組合のインターンに応募し、就職が決定。春から人口約400人の村の住人になりました。

北山村森林組合の従業員は5人です。事務の方が1人いまして、残り4人の作業員が1つの班になり、森林整備、造林保育、間伐材搬出、村の草刈りなどを行っています。小さな事業体ですから、いろんな仕事を経験できるのが魅力ですね。職場はアットホームな雰囲気があり、先輩たちとコミュニケーションが取りやすいのもうちの組合の自慢です。また組合自体が山の中にあるので、現場へ行きやすいことも特徴のひとつです。

振り返ると、私が林業移住を決断したのは4年前、49歳の時でした。総務や経理の仕事から林業への転職は、ハードルが高かったかも知れません。でも残りの人生のなかで誰かの役に立ちたい!という思いがあり、体も動く自信があったので、人手不足の林業に思い切ってチャレンジしたんです。小さな村に移住したのも、人や地域に貢献できたらいいな、という気持ちがあったからです。高齢化の村では私も若者ですから!祭りや盆踊りなどに顔を出して知り合いを増やし、人と関わり、村に溶け込み、いろんなお手伝いをしていきたいと思っています。


若いもんに負けてられん!これが林大で学ぶ原動力でした。同期は19~54歳(当時)の11人で、あのメンバーがいたから一生懸命になれました。巡り合わせというのか、周りにいてくれた人たちのおかげで、自分はココにいる。今、そんな感謝の気持ちでいっぱいです。
