きのくにフォレスターの仕事

紀伊半島南西側に位置する和歌山県では、温暖多雨な気候により、
紀伊山地の高い山々をはじめ緑豊かな土地が特徴です。
県の古い国名「紀の国」は、
「木の国」が転じたものとも言われています。

和歌山県は約77%が森林で、その4割が広葉樹を中心とした豊かな天然林、残り6割がスギ、ヒノキを中心とした人工林です。県が誇る良質な木材「紀州材」は、この人工林から生まれています。雨風が強く、急峻な地形のもと、厳しい環境でゆっくり時間をかけて育った「紀州材」は、色つやが良く、年輪が緻密で、素直で狂いが少なく、優れた強度と耐久性を持っています。そのため、「木の家づくり」にふさわしい木材として高く評価されています。

今、県内で多くの森林が十分に育ってきており、本格的に利用可能な段階を迎えています。

和歌山県は約77%が森林で、その4割が広葉樹を中心とした豊かな天然林

林業ってどんな仕事?

林業は木を「伐って、使って、植えて、育てる」サイクルの仕事です。
植えた苗木が木材として利用できるまでには 50年~60年の年月がかかります。
先人が残してくれた森を引き継ぎ、次の世代に繋いでいく、息の長い仕事です。

林業のサイクル

主 伐

主伐

育てた木を収穫するため、チェンソーや高性能林業機械で伐り倒す。

搬 出

搬出

山から土場まで木を運び出す。和歌山県の森林は急傾斜地のため、架線集材による搬出が特徴。伐採した木の枝を払ったり、一定の長さに丸太を伐ったりして造材する。

地拵じごしら

地拵え

伐採後、植栽をするために整地する。

植 栽

植栽

地拵えした林地に新しくスギやヒノキ等の苗木を植える。

下刈り

下刈り

苗木の生育を妨げないよう、周りの雑草を刈り取る。

除伐・つる切り

除伐・つる切り

植えた木の生育を妨げる雑木やつる植物、生長の悪い木を除去する。

枝打ち

枝打ち

節のない上質な木を育てるため、余分な下枝を切り落とす。

間伐

間伐

健全な生長を促すために、混み合った木を間引く。

高性能林業機械・スマート林業

チェンソーなどの人力に比べて、作業の効率化や身体への負担が軽減される性能が高い林業機械で、和歌山県でも開発・普及が進められています。また、ICTなど新技術を活用したスマート林業も推進しています。

  • 高性能林業機械(プロセッサ)

    高性能林業機械(プロセッサ)

  • 架線式グラップル

    架線式グラップル

  • 運搬用ドローン

    運搬用ドローン

木材を生み出すだけじゃない!森林の多様な機能

森林は木材の生産以外にも、水資源の貯留、洪水の緩和、水質の浄化といった機能を持ち、雨水の川への流出量を調整したり、おいしい水を作り出すといった働きがあります。森の木々は二酸化炭素を吸収することで、地球温暖化対策に貢献しています。また、健全な森林は、その根を地中に張り巡らすことで、土砂崩れを防いでいます。

木を「伐って、使って、植えて、育てる」といったサイクルのもと、林業を行うことが、森林を健全に保ち、私たちの暮らしを守ることにつながります。