
- 千井芳孝
- 南紀森林組合(東牟婁郡古座川町)
- 仕事編
スマート林業が少しずつ浸透するなか、若い就業者の皆さんが増えてきた
林業を取り巻く環境の変化に目を向けると、近年は機械化が進捗しています。例えば車両系の簡易架線集材などの現場では、皆伐をしたり木材を搬出する工程で、スイングヤーダやプロセッサ、グラップルなどの高性能林業機械を投入して効率化を目指しています。こうしたスマート林業は和歌山県全体で少しずつ浸透していますね。

その一方で課題を考えるなら、皆伐後の工程です。皆伐の跡地を再造林する際、苗木の植栽やその後の保育作業が必要ですが、まだまだ人力でやる仕事が多いのが現状です。一部の事業体は大型ドローンで苗木や資材を運搬していますので、うちの組合もこうした省力化、あるいは低コスト化が重要なテーマになってくると思います。

また最近は、若い林業従事者が増えていることもうれしい変化ですね。これはテレビをはじめ、動画サイトやSNSで林業を紹介する映像が数多く配信され、視聴した方が、職業の選択肢として林業もありだと考えるようになったからだと思います。林業の仕事を始めると、最初は誰もが技術の難しさに直面するでしょう。でもそこを克服して、自分のレベルを上げていくと、俄然、仕事が面白くなってくるんです。そして、もっと上手く!もっと効率よく!もっと安全に!と突き詰めていけるようになると、山の仕事はさらに楽しくなります。技術的にも知識的にもすごく深いものがある。これが林業の魅力です。現場はまだまだ人手が足りません。少しでも興味をもった方はぜひ和歌山県を訪れ、林大の門を叩いてほしいと思います。


移住後に暮らす地域で何をやりたいか!というビジョンをもち、行動できる人が、林業移住に向いています。仕事も移住もつらいこと、しんどいことが当然あります。でも、それさえ楽しむことが、林業移住の極意です。ぜひ林大の教室でお会いしましょう!