
兵庫県からIターン
- 久保田 遊己
- 西牟婁森林組合(田辺市鮎川)
- きっかけ編
「わかやま林業体感セミナー」が背中を押してくれた
長男が生まれた12年前頃から移住を考え始めました。その頃は会社の設備メンテナンスの仕事に就いていたんですが、時間的にも体力的にもきつかったんです。住んでいた街も工業地帯でしたから、自然豊かな土地でゆっくり暮らしたいと思い、関西圏の森林組合が集合するイベントへ行ったんですが、当時は前向きな情報を得ることができませんでした。

それから10年の歳月が流れ、再び移住を調べ始めると、昔より格段に情報が増えていてビックリでした。「和歌山県がいい」という話もキャッチできて、林業従事者への支援制度が手厚くなっていることもわかりました。これなら林業で移住がいけるかも!という気持ちで大阪開催の『わかやま林業体感セミナー』へ足を運んでみました。その時は子どもが3人に増えていましたから、金銭面の不安が大きかったですね。セミナーの担当者さんに、お金のこと、空き家の探し方、子どもたちの学校のこと、林業の企業側の受け入れ態勢などを率直に相談したところ、「大丈夫だよ!」と背中を押していただけたんです。

林業が学べる農林大学校林業研修部(以下、林大)に入学すると、県から年間140万円の支援金が出ることもわかり、これも支えになりましたね。いきなり就職するより、林大で1年間学んだほうが技術や安全のスキルが身に付くし、のちのちステップアップにもつながると思って、林大の試験に臨むことを決意。無事に合格し、僕の入学に合わせて、家族みんなの田舎暮らしがスタートしました。

和歌山県は道路の便が良いので、関西圏から移住したい人にはもってこいの場所です!林業に携わる人が増えれば、業界も地元の山も元気になるので、ぜひ和歌山で一緒に汗を流しましょう。