Foresters Story
神奈川県からIターン
大川朋子
高野山寺領森林組合(高野町高野山)
  • きっかけ編

林業は長い時間をかけてひとつのことに向き合える贅沢な仕事

和歌山県に移住して林業をしてみたい!そう思うきっかけになったのは、『わかやま林業就業サポート講習』への参加でした。高野山に近いキャンプ場に泊まって6日間のプログラムに通ったのですが、登った山がすごくきれいで、見て、触って、香りを嗅いで、五感で和歌山の自然を満喫しました。森の仕事の講習では、チェンソーの使い方や安全講習をはじめ、重機を使う現場や巨木を伐採する場面も見学できて、林業への理解がしっかりと深まったと思います。

 

 

森で過ごした日々を振り返るうちに、私はすごい経験をしたんだと改めて思うようになりました。1本のスギをずっと育てていくのはすごいことだ。長い時間をかけて、ひとつのことに向き合える林業は贅沢な仕事だなぁ、と。そうしみじみと感動している自分がいました。もともと、やりたいと思ったことにはトライしないと気が済まない性格なので、林業が面白い!と思った気持ちを大切にして、この世界へ飛び込むことを決意。その後はスムーズに道が開け、東京開催の『わかやま林業体感セミナー』で情報を収集し、2023年には農林大学校林業研修部(以下、林大)へ入学。林業を1年間学び、インターンを経て、翌年春から高野山寺領森林組合で働いています。

 

高野山寺領森林組合は、高野山の山林を所有する寺院58法人の出資によって設立された組合です。管理する大部分が世界遺産の総本山金剛峯寺の山林になるので、この森を守りたいという思いもあって就職を決めました。仕事面でもこの春は、お寺の行事に使う「杉盛」用にスギを伐り出したり、参道を彩るシャクナゲの花がらを摘む作業もあり、文化や景観への関わりを興味深く感じています。

組合では森林セラピーも行っていて、そこも大きな魅力でしたね。私は前職が作業療法士だったこともあり、林業と作業療法の良いところを掛け合わせて、例えば認知症や知的障害の方に森を散策してリラックスしていただくとか、そうした皆さんに森の資源を活用して新たな仕事を創造するとか。これまでのキャリアを活かして、そうした取り組みにもゆくゆくは挑戦できたらいいなと今は思っています。

 

 

わたしからのMessage

林業は世代を超えて山を育てていく素晴らしい仕事です。チェンソーや重機の技術を覚えれば、女性でもできる仕事なので、興味がある方はぜひ一度、和歌山の森へ 遊びに来てください!

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