林業に関心のあるみなさんへ

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高校生・学生・若者のみなさんの
“知りたい” にこたえる応援ページ

「木を伐る」だけではない、最新の重機を操るかっこよさや、森を守り育てる楽しさ。
和歌山県では、林業で働く人々を「きのくにフォレスター」と呼んでいます。豊かな森を次世代へ引き継ぐため、和歌山の林業はいま、新たな感性を持つ若い力を必要としています。特別な知識や経験がなくても大丈夫。
まずは、山の仕事のリアルと暮らしの魅力をのぞいてみませんか?
あなたの新しい選択肢が、ここから見つかるかもしれません。

森に関わるという生き方

林業は、森林を守り育てることで、木材を継続的に生産する産業です。
私たちが暮らす家や家具、紙製品や日用品、エネルギーの燃料など、木材は多種多様な用途で社会を支えています。

林業の一義的目的

また、森林は、私たちに木材を供給してくれるだけでなく、二酸化炭素を吸収する、水を貯め洪水を防ぐ、土砂の流出を防ぐ、川や海へ養分を供給する、多様な生物を育む、風景や安らぎを与えるなど、多様な機能を持っています。

森林の多面的機能

こうした森の機能は、放っておけば維持されるわけではありません。
木が混み合いすぎると地面に光が届かず、地盤を支える下草や根が弱くなってしまいます。
適切な管理によって森を健全に保ち、価値ある資源を収穫しながら、同時に森の持つ機能を維持することが林業という仕事です。

林業とは、単に木を伐って利用する仕事ではなく、森に関わりながら生き、未来へ豊かな森林をつないでいく生き方と言えます。

森林管理の必要性

約77%が森林である和歌山県は、古くから「木の国」と呼ばれ、日本有数の林業地として発展してきました。
現在、和歌山の林業は、伝統的な技術に加え、最新の重機やスマート林業などのテクノロジーを導入し、より効率的で安全な産業へと進化を続けています。

豊かな森林資源に恵まれた和歌山県で、森を育て、社会に貢献する、林業の世界へ飛び込んでみませんか。

和歌山で林業就業

林業で叶う、自分らしい生き方

ひとくちに「林業」と言っても、そこに至るまでの経緯や日々の仕事内容は人それぞれです。ここでは、未経験から農林大学校林業研修部(林大)で学び、現場のプロを目指す様子や、現場を経て現在は森林組合の事務として山の仕事を支える姿など、それぞれ、自分らしい選択をした3人のリアルなストーリーをお届けします。

松本礼音さん
松本 礼音さん
森林組合こうや/就職1年目

大阪府出身。普通科高校を卒業後、すぐに林大入学。大阪の実家から、車で通勤している。高校時代は帰宅部。

松本礼音さん

きっかけ慣れ親しんだ環境が自然と林業に導いてくれた

子どもの頃から、山という環境そのものが好きだったんです。家の近くにちょっとした林があって、ずっとそこで遊んでいました。その頃の気持ちがどこかに残ったまま、大人になった感じです。

だから、いざ「仕事をする」と考えた時に、大好きな自然の中で働きたいなと思って。林業に進むことに対し、高校の先生には「え?本当にいけるんか?」ってすごく心配されましたが、自然を相手に山を守る仕事がしたいんだと伝えたら、最終的には背中を押して、応援してくれました。

松本礼音さん

情報収集セミナーや体験会で、林業・林大について知る

インターネットで調べて、自分で説明会や体験会に申し込みました。それまで林業ってどういうものか直接見たことがなくて、ネットの情報だけだったんですが、説明会などで置いてあったチェンソー、ヘルメット、防護服などを実際に見られたのがよかったです。具体的で分かりやすかったですね。

林大入学世代の違う仲間とともに学ぶ

林大の同級生には自分とは年代が異なる人がいて、林業に対する目線の違いを感じました。年上の方は現実的な見方をしていることが多く、僕らみたいな若い世代は、どちらかというと理想的な意見を持っていたり。その辺の違いが面白かったですね。

松本礼音さん

森林組合こうやに就職を決めた理由

林大ではインターン制度があり、3つの会社で研修をさせてもらえます。林業のやり方は、会社によって思った以上に違いがありました。インターンを経ずに就職したら、1社のやり方しか知らないままだったと思うので、いろんな会社を見させてもらえたのはとても良かったです。

就職した森林組合こうやも、インターンを受けさせてもらった会社の一つです。森林組合こうやは街なかにあり、山だけでなく、市街地の雑木伐倒も多く手掛けています。市街地での伐採におもしろさを感じて入社を決めました。林業の作業を通して地域の方々と直接関われるのが大きな魅力です。

松本礼音さん

就職森林組合こうやでの仕事内容

山林では木を伐ってそのままバタンと倒せばいいのですが、市街地だと周りに家や電線など、絶対に壊してはいけないものがたくさんありますよね。だから、木の上に登って、上から順に少しずつ伐っていくんです。伐採箇所の隣に家がある場合は、そちらに倒れないようロープを使います。僕がロープで引っ張りつつ先輩が倒す、というような。

市街地の作業が比較的多いとはいえ、山に入っての仕事もけっこうありますね。

松本礼音さん

仕事の楽しさ・大変さ

3人から4人の班で作業します。入社して2か月。まだまだ新人なので、先輩方のサポートが中心です。仕事は8時からなので、事務所に集合して準備し、7時半頃に現場に入ります。仕事が始まる前にチェンソーの点検などをしています。

なにより達成感を感じるのは、チェンソーで木を倒したときです。倒れるときの勢いも迫力があるんですけど、やっぱり自分の狙った場所に倒せると気持ちいいですね。チェンソーはもっと上手くなりたいです。林業をやっていく以上、技術の向上は必須。どんどん上手くなっていきたいなって思います。

休みの日の過ごし方

オフの日は買い物に出る程度で、あとは身体を休めることが多いかな。たまに林大の同期とテントサウナを楽しんだりもします。もともと自然が好きな人が集まっていたので、今でもいっしょに森や川を楽しめる良い仲間ですね。

松本礼音さん

メッセージ

林業って大変な仕事なんですよ。僕の場合、ふだんから運動をしていたわけではなかったんで、山に入っての仕事の場合、登ったり下りたりがきついこともあるんですけど、自然の中で働くことにはやりがいを感じます。体を動かすのが好きだったらなおさら、絶対に向いていると思いますね。

稲谷徹平さん
稲谷 徹平さん
西牟婁森林組合/就職3年目

大阪府出身。理系大学院を中退し、林大入学。林大卒業後、現場作業を2年間経験し、現在は組合の事務として勤務。趣味は読書。最近は俳句に興味あり。

稲谷徹平さん

きっかけ研究職志望から林業へ。好きなこと、そして続けられることはなにか

自分の研究対象は、成果が出るまで延々と室内で研究と実験を繰り返すんですね。そして、研究職を続けていくためには成果を出し続けて、教授の席など少ないポストを取りに行かなければいけない。そういった殺伐とした厳しさの中でずっとやっていけるか考えたときに「ちょっと自分、向かないな」と。新しい方向を探す中で、外で暑さ寒さを感じながら、おおらかに仕事に集中して過ごせる職業のほうが向いているんじゃないかって思うようになりました。もともと自然が好きだったので、第一次産業がいい、それなら林業がいいなって。

情報収集セミナーや体験会で、林業・林大について知る

すぐにインターネットで情報を集めました。住んでいた京都周辺で参加できたのが、大阪の梅田で開催された和歌山県の林業就業相談会と、高野山での林業体験講習です。

相談会では事業体の方の話を聞き、雇用条件などを知りました。また、体験講習でチェンソーを触ってみて「かなり頭を使うし、上達してから就職したほうがいいな」と実感したことが林大に入るきっかけになりました。カリキュラムや給付金などいろいろ調べて和歌山県の林大に入学を決めました。伐倒練習用の機材があり、じっくりとチェンソー練習ができるのも決めた理由のひとつです。

稲谷徹平さん

林大入学体力づくりと伐倒練習の日々

ランニングや筋トレを始めたのは、林業の道に進もうと決めた大学院生時代です。体力づくりと朝早くから動けるようになりたくて。林大に入ってからは、朝はランニングをして、授業の前に1時間ほど伐倒練習をしていました。一日でも早く身体に覚えさせたいと思ったんです。

チェンソーの資格を取ってからは1人で練習できる環境でした。「これなら、なんとかなるかな」っていう手応えを感じるようになったのは、半年くらい経ったころですかね。

稲谷徹平さん

西牟婁森林組合に就職を決めた理由

林大の授業に講師としてきた方から、アルバイトで現場経験ができるとお誘いいただいたのが西牟婁森林組合です。インターンでも研修させてもらいました。

「この組合で働きたい」と思うようになったのは、お世話になった班長さんや、働いている人たちの人柄に触れ、自分に合っていると感じたからです。また、組合の周辺にみどりの雇用担い手住宅があり、就職のしやすさに繋がりました。現在、その住宅に住んでいます。

稲谷徹平さん

就職西牟婁森林組合での仕事内容

現場にいたときは、2、3人のチームで作業をしていました。自分の任された範囲がどれくらいの日数で終わるか想像して、1日だったらこれくらいやりたいなっていうような目標を立てる。同じ日に班長さんはどれくらい進んだかを聞いて、早く同じ仕事量と技術を持てるようになりたいなと思っていました。

今は事務所の中で勤務するようになって2ヶ月くらいです。木を伐る班と木を育てる班がうまく連携できるように計画したり、準備をしたりという仕事をしています。年間を通して、仕事が途切れることなく円滑に回るように計画を立てています。

稲谷徹平さん

仕事の楽しさ・大変さ

現場で一番しんどかったのは夏場の『アブ』。チェンソーを使っていて疲れてきたなってタイミングでまとわりつかれると本当にイライラして…。刃物を持っているからただでさえ危ないのに。本当に嫌でした(汗)。

下刈りの後にさえぎるものがなくなって、景色が見渡せるようになる瞬間は、本当に良い仕事だなって思います。山の中にぽつんと桜が咲いているのを見つけたり、あたたかくなってきたから雲が増えてきたな、入道雲が出てきたな。もう夏かな、とか。自然のちょっとした気付きを味わえるのが楽しみですね。

稲谷徹平さん

休みの日の過ごし方

趣味の読書を楽しんでいます。林大時代は体力的に厳しくて、なかなか読書ができなかったんですが、最近はまた本を読む時間が持てるようになりました。今はちょっと俳句にはまっています。自分でひねったりもしますよ(笑)。

稲谷徹平さん

メッセージ

1日では目に見える成果が感じられないことの多い職業なので、小さくても毎日目標を持って取り組むような真面目さが大切だと感じています。

人のいない自然の中で、観光とは違った自然の四季の移ろいを感じられるのが現場の醍醐味ですが、林業はチーム作業が原則。就職する先の人たちとの相性を、よく考慮するといいと思います。

林業について学べる機会は、インターネットはもちろん、相談会やセミナー、県庁の窓口での相談などたくさんあります。林業に興味を持ったなら、いろんな角度から調べてみるのがいいと思います。

清本享裕さん
清本 享裕さん
林大生

和歌山県出身。普通科高校を卒業後、すぐに林大入学。実家から自転車で通学している。親類に林業従事者あり。趣味は海釣り。

清本享裕さん

きっかけ林業の道へ進む決意をするまで

叔父が林業会社を経営していて、誘われたことがきっかけです。高校を卒業してすぐに就職するのは心配だったのもあって、林大に進学することを選びました。とりあえずやってみようって感覚でした。

情報収集林業・林大について知る

高校の就職課の先生に「林業への就職を考えている」と話したら、林大のパンフレットを見せてくれました。でも、林大のオープンキャンパスはすでに終わっていたので、お父さんと高校の担任の先生と3人で個人的に見学に行きました。

清本享裕さん

林大を選んだ理由

1年間で14個の資格を取得できることと、資格を活かした実習があることと、講師が多いことです。幅広い知識と技術を身につけられると思いました。自分の高校から林業に進む人はほとんどいないので、担任の先生も最初はびっくりしていたけれど、林大に入ることを決めたら「がんばれ」と背中を押してくれました。

清本享裕さん

林大入学世代の違う仲間とともに学ぶ

年代がさまざまな同級生がいるのはうれしいです。班単位での作業が多く、いろんな人と組むことで仲良くなれるのもいいところです。少人数制なので、先生に質問しやすいのもいいなと思います。

清本享裕さん

林大での1日

授業は朝9時から始まり、日によって座学の日と実技の日があります。座学で事前に勉強してから実技をすることが多いです。実技のテストもあるので、みんなでいっしょに頑張っています。

清本享裕さん

林大に入って感じたこと

木の加工工場に見学に行って、建築用の資材だったり、家具用の木材だったりと、用途に合わせてさまざまな加工ができることにびっくりしました。伐採とか重機を使って木を伐ることばかり考えていたので、伐った後の工程が見られておもしろかったです。知らないことを幅広く勉強できる場なんだなって思いました。

県内にある北海道大学の和歌山研究林で行った3日間の研修で、初めて自分で木を伐ったときは「おもしろい!」と感じました。まだ資格がないので重機には乗れませんが、早く重機に乗ってみたいです。

清本享裕さん

好きな授業はチェンソー

チェンソーで木を伐るのがとても好きです。自分の思ったように動かして木が伐れるのが楽しいですね。朝8時からと、夕方4時からの各1時間は自主練習ができるので、生徒みんなで朝から晩までやっています。自分も少しずつ自信がついてきたように思います。

休みの日の過ごし方

海釣りを楽しんでいます。おかげでいつも日焼けで真っ黒です。

清本享裕さん

メッセージ

自然の中で働けるのが林業のいいところだけど、危険な部分もあります。林大のいいところは、何が危険かということや、効率的で安全な作業方法を丁寧に教えてくれるところ。練習すればするほど成長できて、成長が目に見えてわかるのがおもしろいです。

山を整備して、環境を良くしているので、社会に貢献している実感もあります。なんでも自信を持ってやることが大切だと思います。

体力作りのために、事前に何かトレーニングや準備はしておいた?

稲谷
大学院在学中、林業へ進むと決めてから計画的にトレーニングを始めました。
清本
これまで運動は一切してきていません(笑)。

高校・大学時代と比べて生活リズムの変化は?

松本
今は大阪の実家から通っているので、朝5時に起きて6時前には車で出発しています。高校生の頃はまだ寝ていた時間なので当時では考えられないですね。
稲谷
最初は学生生活から時間帯もリズムもガラリと変わりました。でも、自然の時間のリズムに合わせて動くというのは、むしろとても心地よくて気持ち良かったです。

林大(林業大学校)の授業って、普通の高校や大学の勉強と何が違う?

松本
高校の勉強と違って、林業は本当に命に関わる危ない仕事です。だから林大では、安全面をとくに意識して研修に取組みました。
稲谷
自分が興味のある授業を選べる大学と違って、林大は1年間で学ぶカリキュラムがすべて決められています。そのため製材所見学や経営計画の学習といった、自分では選ばないような内容も含め、林業全体を俯瞰して学ぶことができました。
清本
木材加工工場見学では建築用資材や家具用木材など用途に合わせたさまざまな加工の現場を見ることができました。林業は木を伐るだけというイメージだったので、伐った後の工程を知ることで知識が深まりました。

林業=「山にこもる」イメージがあるけれど、実際は?

松本
勤め先の組合は市街地の仕事も多く、家や電線の近くにある雑木の伐倒によく行きます。もちろん山に入っての仕事もけっこうあります。
稲谷
現場作業は山林の中で行いますが、ほかに事務所での内勤を行う事務職の人もいます。現場から事務職に変わることもあります。

一歩踏み出そう

和歌山県農林大学校林業研修部

就業の前に1年間、農林大学校林業研修部(林大)に通い、林業の知識と技術を学ぶことができます。

清本
年齢がさまざまな同級生がいます。生徒が10人前後と少ないこともあって、先生にも質問しやすいですし、班分けでいろんな人と接するので自然と仲良くなれます。
稲谷
林大では伐倒練習用の機材があり、じっくりとチェンソー練習ができるのが良い点です。
松本
林大ではインターン制度があり、就職前に3つの会社で研修をさせてもらえます。林業のやり方は、会社によって違いがあるので、いろんな会社を経験できるのは大きな魅力です。

わかやま森の仕事体感セミナー・相談会

このサイトでは、セミナー、相談会の開催案内や各林業事業体の情報など日常的に情報発信をおこなっています。
わかやま森の仕事体感セミナーでは、林業の魅力や林業就業に向けた支援、暮らしの情報をトータルで提供し、林業移住に関するお悩みを解決します。
きのくにフォレスターをゲストに招き、仕事の内容や休日の過ごし方などのトークも!

わかやま森の仕事と暮らし相談会では、和歌山県の相談スタッフや森林組合・林業会社と、求人情報・就業条件等について直接相談可能です。

わかやま森の仕事体感セミナー・相談会

わかやま林業労働力確保支援センターによる体験講習

林業の現場に触れてみたい方、試しにやってみたい方には講習や現場体験がお薦めです。わかやま林業労働力確保支援センターでは、1日講習から、実際にチェンソー・刈り払い機等の資格取得ができる長期間の講習を開催しています。交通費や宿泊の支援もあり!

また、高校生を対象とした「高校生フォレスターチャレンジ講習」も実施しています。この講習は、森林セラピーで心を整え、チェンソー講習で実践スキルを習得することができます。

わかやまの森で働く「きのくにフォレスター」になるステップの詳細はこちらをどうぞ

わかやま林業労働力確保支援センターによる体験講習